平和を築く

シモン
    平和を築く

 一昨日は大江健三郎著書「沖縄ノート」差し止め訴訟・控訴審判決が大阪高裁で出されました。原告側の訴えは先の大阪地裁に続き棄却され、沖縄戦の歴史は曲げられずにすんだ形となりました。又、昨日は関西地方バプテスト教会連合の「人権デー」(社会委員会主催)として大阪国際平和センター(ピースおおさか)を見学することで、戦争の傷跡を見て、平和について考える時となりました。
 ピースおおさかには、大阪空襲、15年戦争等の資料や遺品が展示されていましたが、過去の歴史に目を向けることで、改めて戦争の悲惨な、戦争は武力や核兵器では決して解決しないことを思い知らされました。同時にこれは怖いですが、日本が15年戦争を始めた状況と、今日の国内外の経済・社会状況が凄く重なる事に気付きました。
 戦後から築かれてきた日本の平和、戦争をせずにこれたのは「平和憲法」というものがあったからです。しかし知らねばならないのは、今も沖縄にはこの平和憲法が適応されていないという現実であります。その沖縄に目を向けることなく「平和」について考えることはできません。
 あの湾岸戦争やアフガニスタン空爆やイラク戦争の際に沖縄の米軍基地から多くの戦闘機が交戦のため飛び立っていきました。沖縄の人達はいつ戦闘地域として戦禍に巻き込まれるのかという不安や恐怖と隣り合わせに過ごしています。殊に沖縄戦を経験された方々はそのような危機感を強く持っておられるでしょうし、そういった方々に耳を傾けていくということが、ほんとうに大切だと思います。過去に学び、教訓とすることが、平和を築いていくうえで欠かせないことですし、未来を担う子ども達や学生の方々にも知ってほしい、そんなことを戦争の傷跡を見るなかで考えさせられました。
 イエスは「平和を実現する人々は幸である、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」と言われました。この国の、そして世界の平和を祈り求めてまいりましょう。(俊)